多次元数秘術とは?

「多次元数秘術」とは、世界で最もポピュラーな数秘術である「ピュタゴラス数秘術」をもとに、西きほこの多次元的な視点を取り入れて生まれました。

多次元的な視点とは、霊的な世界との繋がりや、宇宙規模の大きな視野を持って、この地球で起こっている現象(または自分自身に起きた出来事)を捉える視点のことです。

 

多次元的な視点を持つと、個人の主観よりも、もっと大きな視点で自分自身の「生」を捉えることができるようになります。

そして、この宇宙には目に見えない大きなエネルギーが働いており、それは例外なく全ての人間に作用しているということに気づきます。

 

どんな人にも、過去生があり、過去生で負った傷があり(カルマ)、今世で生まれてきた理由があり、魂レベルで成し遂げたいことがあります。

数秘術ではこれらの「魂のブループリント」を知ることができますが、それをより深く理解する上で、多次元的な視点が大いに役に立つのです。

 

そして、多次元数秘術のもとになったのは「ピュタゴラス数秘術」と呼ばれる、現在、世界で最も親しまれている数秘術です。

今回は、多次元数秘術のもとになった「ピュタゴラス数秘術」がどのように生まれ、どのように発展していったのかについてお伝えしたいと思います。

「ピュタゴラス数秘術」と並んでよく見かける「カバラ数秘術」についての考察も最後に述べています。

ピュタゴラス数秘術について

日の出を祝うピュタゴラス教団
日の出を祝うピュタゴラス教団 ー Wikipediaより

 

ピュタゴラスとは、紀元前6世紀頃に生まれた古代ギリシアの数学者、哲学者です。(三平方の定理などで有名ですね)

実は、ピュタゴラスは生涯を通して一冊も著書を残していません。

 

というのも、ピュタゴラスが組織した教団は秘密主義組織だったため、教団内部の情報を外部に漏らすことは固く禁じられていたからです。

そのような理由から、ピュタゴラスは弟子たちに口伝で教えを伝授していました。

そしてピュタゴラスの死後、ピュタゴラス派の弟子たちが残した書物によって、ピュタゴラスの教えが広まることになったのです。

 

ピュタゴラス主義者たちは「10」を完全な数であると考え、この世界のあらゆるものは数で表すことができると考えました。

そして1から10までの数にそれぞれの意味や属性を与え、天体と数字、神の名前と数字などを対応させました。

紀元前の頃からすでに、数字には固有のエネルギーがあり、宇宙の原理を数字で表せるということを人々は知っていたのです。

 

ただ、紀元前の時代のピュタゴラス派の学者たちによる数の意味と、現代の数秘術で使われている数の意味にはほとんど共通点はありません。

現在、世界中で使われている数秘術が「ピュタゴラス数秘術」と呼ばれるのには、実は他の理由があります。

 

それは、20世紀初頭、現代数秘術のルーツとなる数秘術を広めた、アメリカの『ミセス・バリエッタ』という女性の活躍です。

「数秘術の母」と呼ばれたミセス・バリエッタ

実は、彼女は「数字が人の性格や運命に影響を与えている」ということを提唱した初めての人物なのです。

紀元前の頃から、それぞれの数字に固有の意味を当てはめたり、中世のヨーロッパでは聖書の隠された意味を解読するために文字を数字に変換する、ということが行われていたのは事実です。

しかし、現代の数秘術のように数字で人の運命を占うようになったのは彼女が始まりとされており、「数秘術の母」とも呼ばれています。

 

ミセス・バリエッタは著書の中で、自らが考案した数秘術のシステムはピュタゴラスが使っていたものだと述べているようですが、実際それを裏付けるような証拠はどこにも残っていないようです。

そのため、ミセス・バリエッタの考案した数秘術のシステムが本当にピュタゴラスが使っていたものかどうかはわかりませんが、彼女がピュタゴラスの思想に大きく影響を受けたのは確かです。

 そして、彼女の活躍により多くの数秘術家が生まれ、彼らの研究によって「ピュタゴラス数秘術」はより発展していきました。

  

ちなみに彼女が考案した数秘術のシステムとは、1〜9のルートナンバーに加え、11、22というマスターナンバーを加えたものです。

これは現在、多くの数秘術家が使っている数字の組み合わせです。

『多次元数秘術』では、さらにマスターナンバーに『33』という数字を加え、カルマナンバーという数字も採用しています。(私自身の経験上、33という数字と、カルマナンバーは見過ごせない数字と考えているためです)

カバラ数秘術について

ここで、ピュタゴラス数秘術と並んでよく見かける「カバラ数秘術」についても触れておこうと思います。

数秘術家の中には、自らの使っている数秘術が「カバラ数秘術」だと主張したり、「カバラ数秘術」について書かれた書籍も出ています。

  

ですが、カバラ数秘術と呼ばれるものも、実際のところピュタゴラス数秘術と中身は同じで、1〜9のルートナンバーにマスターナンバーの11、22(33)を加えたものです。

なぜ彼らが「カバラ数秘術」という名称を用いているのかといえば、カバラという「秘教的・神秘的なイメージ」が、人々の興味をより惹きつけるからでしょう。

彼らは、「数秘術はユダヤ教の神秘主義思想カバラで使われていた」と主張していますが、実際、カバラで現在のような数秘術が使われていた記録はありません。 

 

ただ、カバラでは「ゲマトリア」と呼ばれる、文字を数字に変換して、聖書の隠された意味を読み解くということは行われていました。 

そして、現代の数秘術でも文字を数字に変換するシステムを使ってナンバーを導き出しますが、この「文字を数字に変換するシステム」も、カバラ以前から存在していたものです。

 (紀元前のギリシャでは数字が存在しなかったため、文字を使って数を表し、商取引に使っていたようです。)

 

このように、「ピュタゴラス数秘術」も「カバラ数秘術」も、もとを辿れば「数秘術の母」と呼ばれたミセス・バリエッタが研究・考案した数秘術が根底にあり、

現在多くの数秘術家が使っている数秘術のシステムはすべて、彼女の考案した数秘術システムを発展、アレンジしたものだということがお分かりいただけたと思います。

 

参考:数秘術の世界 あなたの人生を導く『数』の神秘 伊泉龍一・早田みず紀

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